【アメリカ在住中】旅行記 2005年
2005年 2月18日 ~ 2005年 2月25日
アラスカ州:フェアバンクス、チナ、アンカレッジ
1日目(2/18)アーバイン → フェアバンクス
アラスカに向けて出発する日がとうとうやってきた。本当に時が経つのは早い。今回は地元ジョンウェイン空港からの出発である。仕事後、アパートに一旦戻って荷物だけを取り、U夫人に空港まで送ってもらった。


手荷物検査などはスムーズにクリアしたが、肝心の飛行機がまだ到着していない…ちょっとイヤな予感。結局、大幅な遅れでワシントン州シアトルへ向けて出発することになったが、経由地シアトルには定刻で到着できた。そして、乗り継ぎをしてアラスカ州のフェアバンクスに向かった。この機内の中でアラスカに向かっている事を始めて実感した。


約3時間のフライトだったけどかなり疲れた。とうとうフェアバンクスに到着!スキーウェアを着て早速外に出てみると、体験した事の無い寒さだ!マイナス何度?もちろんスキー場より寒い。そして空を見上げてオーロラを探してみる。今日はかなりの曇りで月さえも見えない…ガッカリ。
タクシーでホテルまで行き、チェックインした後は少しインターネットをして寝た。天気予報では明日から少し曇りが続くみたいで心配だ。少しでもいいからオーロラを見せてくれ!
2日目(2/19)フェアバンク → チナ


朝起きて空を見ると曇り空だった。今日はオーロラが見れるだろうか…また心配になる。11時にチェックアウト後、モールで買物をしながら時間を過ごす。そして13時になりホテルに戻るとチナ温泉リゾート行きの送迎車が迎えに来てくれていた。


チナ温泉リゾートへ向かう途中、アラスカのオイルパイプに立ち寄ってくれた。このパイプは800マイル(約1,300km)もあるらしい。


チナ温泉リゾートに到着後はオプションツアーの申し込みをし、施設内のレストランで食事を取った後、早速温泉へ。


温泉は熱くもなくぬるくもなく、丁度良い感じだった。それにしても温泉内ではイチャイチャしたカップルが多かったな~。


その後はバーでアラスカンビールを飲み、部屋に戻った。部屋ではずーっとトランプでブラックジャックをして過ごし、22時くらいから1時間毎にオーロラが出てるかどうか外をチェックした。
そしてとうとう午前4時頃に天気が晴れた。何となくではあるが山の方に緑色が、そして頭上には雲みたいなオーロラが出ていた。ハッキリとオーロラとわからないものの、初めてみるオーロラに感動だった。
それにしても寒い…。足が凍りそう…。結局最後までハッキリとしたオーロラを見る事が出来ずに残念だったが、明日は必ずすごいオーロラが見れると信じて寝ることにした。すでに午前6時前だった。
3日目(2/20)チナ


午前10時前に起き、スノーモービル体験へと出掛けた。運転は結構簡単で馬力もある。スピードも出るし、原チャなんかより全然早い。スノーモービルを30分楽しんだ後は昼食へ。


その後は犬ぞりを体験した。体験と言っても引かれるソリに座るだけである。かわいい犬達が一生懸命走ってくれたお陰で楽しい時間を過ごすことができた。走り終わった犬達が雪を一生懸命に食べてる姿にはちょっと笑ってしまった(笑)


その後、温泉でゆっくりして部屋で梅酒を飲み、夜のオーロラ観測に備えて仮眠を取る事にした。


22時に雪上車に乗り込み、30分かけて山頂へと向かった。本当に何もない所で月明かりしかない。天気は晴れているので今日は期待できるかも。それにしても寒い、足が凍りそう…。それでも外に出て北の空を見続けた。




しばらくすると北の山の上に雲らしき物が見えた。それを見続けると緑色に色付き始めた。やっぱりあれはオーロラだ!上空をよく見るとオーロラらしき白い雲があちらこちらにある。その景色をしばらく見守っていると、オーロラがブレイクし始めた!何とも言えない光景が広がる。本当に表現のしようがない。オーロラは頭上でユラユラ揺れながら東から西へのびている。本当にすごい!




オーロラは出たり消えたりを繰り返しながらゆらめいていた。聞いたところ、こんなオーロラが出るのは数週間振りらしい、すごくラッキーだった!その後午前2時まで見続けたがこのブレイクが最初で最後だった。贅沢が言えるなら、あのブレイクをもう一度見たい…。
4日目(2/21)チナ



かなり眠かったけど、午前8時過ぎに起きて北極圏到達ツアーに参加した。セスナ機でチナから北東に向かい北極圏到達後に引き返し、帰路の途中にあるビーバー村という人口60人の村を訪問した。


空港に到着後、村を案内してくれたのは村人のクリフさん。とても気の良いおじさんだった。学校、郵便局や役所などを案内してくれた後、彼の家へ招待された。ここビーバー村は超山奥にも関わらずテレビやインターネットもできる環境が整っていた。


彼は夏の間に狩りや漁をしていて、彼が仕留めた熊の手やムースの足を見せられたが、ちょっと生々しかった…。チナへ帰るセスナ機の中からは野生のカリブーの群れを見る事ができ、これはNHKの番組でも見てるかのような景色で感動だった。


チナ温泉リゾートに戻ってからは昼食を取り、クロスカントリースキーに挑戦した。思う様に滑れないのだが、冬のアラスカの森を散歩するのも楽しい。でもやっぱり疲れたなぁ~。



クロカンをして汗をかいたので温泉へ入り、バーでカクテルを飲んだ。今夜は天気が悪くて少し雪も降っている。昨夜はオーロラを見ることができて本当に良かったと何度も思った。そうそう、午前0時の寒い中で食べるカップラーメンは美味しかった。持って行って良かった~。やはり連日の疲れからか寝るつもりではなかったが午前1時にはウトウトして眠ってしまった。
5日目(2/22)チナ → フェアバンク → アンカレッジ


午前4時に起きてフェアバンクス空港へ向かう。チナ温泉リゾートからフェアバンクス空港までは約1時間半。次の目的地はアンカレッジだ。


アンカレッジは意外に閑散としていてビックリ、冬シーズンは観光客なし?とりあえず荷物を預かってもらうためにホテルへ。午前10時にも関わらずチェックインさせてくれた。ラッキー!



荷物を置いて早速街へ出てみる。土産店がやたら多い割には観光客がすごく少ない。このアラスカで有名なウルという包丁を作っている工場などを見学したり、博物館みたいな所に行くが、これと言って他に観光する所はない。


まだ15時だったが疲れが溜まっていた事もあり、ホテルに戻りシャワーを浴びてから寝る。19時半に起きてご飯を食べに行く。最後の夜という事もありまたアラスカンビールも飲んだ。
食事が終わり外に出ると空は晴れていた。これはまたオーロラを見るチャンスかと思ったが、街のネオンが明る過ぎて空がキレイに見えない。これでは無理かぁ~とあきらめてホテルに帰った。夕方あんなに寝たのに夜は夜ですぐに寝れた。何時間でも寝れそう…。
6日目(2/23)アンカレッジ → アーバイン
最終日はホームタウンのアーバインへ帰るだけ。ホテルで朝食を取り、タクシーで空港へと向かった。アンカレッジの街はかなり閑散としてるなぁと何度も思った。


アンカレッジ国際空港に到着。すごくキレイな建物だった。飛行機に乗り込み、シアトルを経由してカリフォルニアのジョンウェイン空港まで戻った。
今回はオーロラを見るという目的の旅行であったが、その目的がみごと達成できて本当に嬉しかった。これでオーロラが見れていなければ疲れも倍増なんだろうな。アラスカにはオーロラを見に来るアメリカ人はあまりいないと思っていたが、そうでもなかった。でもやっぱり日本からのツアー客が多かったかな。こんなにオーロラに対する憧れがあるのは日本人くらいなのだろうか?
冬のアラスカの寒さは厳しいが、住んでみたいと思わせるくらいの良い所だった。またいつか夏のアラスカにも是非行ってみたい。その時はアラスカ鉄道に乗ったり、鮭釣りなどをしてみたいなぁ~。